紅葉の楽しみ 

ネットでは秋の風物詩の順位(人気の順位?)が表示されています。 

1位 紅葉 2位 サンマ 3位 運動会 4位 栗 5位 文化祭  6位 松茸 7位 赤とんぼ 8位 さつまいも 9位 木枯らし 10位 カキ と続きますが、きりがないので、ここまでにしておきます。 

 

さて、紅葉が秋の風物詩のトップであることは当然です。いろいろな樹木と山々、そして四季に恵まれた、我が国の秋の紅葉はまさに風物詩のトップを飾るのに相応しい素晴らしい景色です。  

 

昔、仕事の関係で、名古屋から下呂、高山を経由して富山に通じる国道41号線を何回も走ったことがありますが、紅葉の季節の美しさは何とも言えず素晴らしものでした。燃えるような赤、黄色、常緑樹の緑など実に様々な色が入り交じり、素晴らしい眺めの連続です。ところどころで車を止めて、紅葉を心行くまで堪能したものです。国道41号線の通っている中部地方は各種の樹木が入り交じっている地域で、紅葉が特に多彩な色で美しいと言われています。国道41号線とは比べることも出来ませんが、いかりじろうが現在住んでいる辺りも、街路樹や公園の木々が紅葉します。この辺り、街路樹は南京ハゼと銀杏が殆どのようです。南京ハゼはそれぞれの木に個性(?)があるのか、紅葉の時期が木によって微妙に違うようです。すでにかなり色づいて紅葉している木があるかと思えば、すぐそばには殆ど色づくことなく緑を保った木があることもあります。 紅葉は1本の木を見ても素晴らしく、森や林を見ても素晴らしく、更に山を見ても素晴らしい、秋の風物詩としてこれ以上のものはありません。  

 

さて、その素晴らしい紅葉も木枯らしが吹き始めるとともに、終わり冬景色へと移り変わります。木枯らしは日本列島が冬型の気圧配置となり吹き始める北寄りの風です。木枯らしが吹くと気象庁は木枯らし1号が吹いたと発表します。それを聞いて、我々は「秋は終わり、いよいよ冬が来たな」と心の中で身構えます。ところで初めて吹く木枯らしは1号ですが、春の到来を告げる強風は「春1番」です。この経緯は春1番は江戸時代から漁師の間で使われており、歴史が古く、木枯らし1号は今世紀半ばに気象庁が決めた呼び方だそうです。春1番の方がなんとなく情緒を感じるような気がします。 ともあれ、紅葉の季節はこれからです。木枯らし1号が吹く頃まで紅葉をしっかり楽しみましょう。 

  

赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり   正岡子規 

  

北海道でバイク走行中、赤とんぼの大群に突っ込んだことがありました ヘルメットは真っ赤になった? いえ、まっ黄色になりました。赤とんぼさん、すみませんでした。