風雲急を告げる

「風雲急を告げる」と言う言葉は、滅多に使うことがありませんが、この度の新型コロナの騒ぎは、まさに「風雲急を告げる」と言う表現にふさわしい事態です。 「風雲急を告げる」は辞書で見ると「情勢が不穏で、大変動が起こりそうな状態であるのこと」と あります。 つまり、大変動が起こりそうな予感、不安、兆候などを感じて、恐怖にかられる状態だろうと思います。 

 

今回の新型コロナの騒ぎは、まさに戦後最大の「風雲急を告げる」事態でした。 「でした」と過去形なのは、幸い我が国は、死者も諸外国に比較して少なく、医療崩壊もなく、現在は第二波を警戒しながらも、緊急事態も解除され、いろいろと自粛すべきことはありますが、比較的落ち着いた状況にあると思えるからです。 しかし、我々の日常生活では、マスクは勿論、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、の不足と言うか買占め、食品では免疫効果が噂された納豆の不足など、風雲急を告げる事態の恐怖心の表れだろうと思われます。 日本は地震や台風など自然災害の多い国ですから、我々も、災害などの時に比較的落ち着いて、冷静に行動する国民性であると言われます。 いかりじろうも、阪神淡路大震災の時に、コンビニで入店のために外まで長い行列を作り、静かに待っている人々を見て、驚きと言うか、感動を覚えたことを記憶しています。 

 

今回のコロナの蔓延はまさに「風雲急を告げる」事態です。 特に、ウイルスと言う、どこにいるのか分からない目に見えない敵を相手にする緊張感と恐怖感は、日常の感覚ではあり得ない恐怖を呼び起こすようです. そのような恐怖心によって、所謂デマが広まり、トイレットペーパーの不足などの事態が起こります。 しかし、いろいろ批判はあっても、専門家の指導と政治家の決断、そして国民の協力によって、医療崩壊を防ぎ、社会が落ち着きを取り戻したのは、ありがたいことです。 今回の、そして今も続いている「風雲急を告げる」事態は先を見通すことが出来ないこと、しかも、相手が目に見えないことによって、不安と恐怖感がさらに大きくなります。  

 

さて、最後に「風雲急を告げる」事態は起こらないのが一番良いと言うのが、いかりじろうの結論です。 

 

天災は忘れた頃にくる❢