座布団運び

「職業に貴賤なし」と言いますが、現在の社会でも、表面上は別として心の中 では「職業に貴賤あり」ではないかと思います。そして、「お仕事は?」と聞かれて「座布団運びです」と答えたら如何でしょうか?多分、殆どの方が冗談か「あるいは、なんじゃ、それ!」と思うのではないでしょうか。 いかりじろうは座布団というと、子供の頃に(座布団なしで)正座させられて、足がしびれたことを思い出します。 正座をしない生活の日本人は、足が長いそうです。

 

さて、落語が好きな方、テレビが好きな方は、既にご存知ですが、座布団運びと言えば日曜日の夕方の人気番組、笑いのメンバー、有名な山○隆○さんで す。番組の中では、座布団と座布団運びがなかなか重要な役割をはたしています。 日本広しと言えども現在、座布団運びを専門の仕事としている方は多分、他にはいないだろうと思います。

 

ホテルでは和室以外には座布団はありませんし、現在では恐らく、大きな日本旅館や料亭などで、座布団運びの仕事というか作業が、必要に応じて時々あるのではないかと思います。 それを運ぶのは、仲居さんやその他の準備作業をする方々だろうと思いますが、その辺りは、日本人得意の共同作業で片づけるのでしょう。さて、そうなるとテレビ番組の笑○で有名な山○隆○さんは、我が国で数少ない、もしかしたら唯一人の座布団運びの専門職(プロ)かも知れません。 現在の日本では、プロの座布団運びが成り立つのは、笑○のようなテレビあるいは舞台の上だからこそと言うことになりそうです。

 

衆人監視のテレビや舞台で座布団運びを、雑用ではなく、番組の中でほかのメンバーと同列に扱って確立した仕事にしたのは、素晴らしいアイデアではないでしょうか?こうなると、座布団運びと言って軽く見ることは出来ません。ネット情報では山○隆○さんは収入も多くて、お金持ちとか。

 

それはさておき、テレビで座布団運びを立派な仕事にされたアイデアマン、 そして、プロの座布団運び山○隆○さん、そして、旅館や料亭などで座布団 を運んでいらっしゃる皆様のさらなる活躍を期待しております。